top of page
155.PNG
​ティオ・遊上(ゆかみ)

「お嬢は、気にしないで大丈夫です。俺が、護りますから。何者からも、全てから。だから、心配しないでいいです」

「伝えて、いいのです?」

「俺は、貴方が傷つく世界なんていらない。
 俺は、貴方が望むなら世界が滅びたっていい。
 ……貴方が誰と連れ添おうとも、俺を見なくなっても……俺は、貴方の側にいる」

ここで世界が終わればいい。そうすれば、
今が永遠になる。

過保護な朴念仁。

家族をなくし、途方にくれていたところをお嬢の家族に拾われ、お嬢の側使えをしている。

基本あまり感情を表に出さないがエクリプス化することでお嬢と共依存関係になり、うっかり色々な事を口走った。

甘えられると弱いタイプ。

お嬢の事はちゃんと好き。だけど立場的に見守るしか出来ないと思っている。だが彼女の方から落ちてきてくれるのなら手にしたい、というほの暗い欲望はある。

過保護なので基本どこに行くにも一緒で何があっても盾になるつもりでいる。

​誰も傷つかなければいい、そうすればお嬢も傷つかない。そう思っていたのに無自覚に敵と化し、願いへのはしごを外され、そんな世界はないと気づいた。

bottom of page