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​二ノ宮 林檎

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─────あの時、死を選び切らなくて本当によかった。

……これからは、ただいまって 言っていいのかしら?

 私も……
 私も、逢えてよかったわ。
      ────……ありがとう 

 恋人の事を気にしない、なんて
 出来るわけないでしょ。

 そうよ。
 ……生まれが人間と違っていたって

       ────人でいていいじゃない。

 でも、今の私は願って叶える行動する事を

 “選ぶ”ことが出来るのよ。ならやってやるだけだわ。

 ───……私が妹でいれれば
   ……そんな思いさせずにすんだのに

 貴方の家族になりたい
 貴方の家族を作りたい

 ……いっぱい、あいしてね?

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 お母さんも、普通の家族も、何も知らない
 作られた生まれでもなんでも
   ─────私、貴方とのこの命を産みたい 

 命の選択をしたあの日を私達は

 きっとずっと忘れたりしない。
   人生の旅路はまだまだ続く

■名前:二ノ宮林檎(にのみやりんご) 物語中に 鳴神林檎(なるかみりんご)になった
■年齢:16~
■設定:

皇白雪のクローンとして生まれ、都合で身勝手に捨てられ死ぬ運命だったのを覆した少女。

さよならトリップ号で生と死の選択をして一度は死を選んだが結果生存することに。その経験が心に大きな影響を残している。

淡々とした無表情がデフォなのは相変わらずだけどよく笑うようなった。

表情筋はもうほぐれたもよう。

愛した人と恋人になったはいいけど人生経験の薄さから恋人とは? 状態だった。

亜人向けの食品開発の会社で働いている。

​時雨さんと結婚して後に子供も無事産んだ。

​皇 白雪

 なのに どうして
 ────私はきているのかしら……?

 もう分かっています。私は……人を殺ししかけたんだと……。

 赦されていいことじゃないと……。

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……私ね、そういうの 要らないのよ……

 いいの。
 ……味方でいてくれて本当にありがとう。

 ……関わって来た人が違う。
 たどって来た道が違う。

 前に言われた言葉が今更身に染みてきたの── 

 人間死ねない理由なんて案外些細な物なのかもしれないわね。

 私も頑張って生きていくわ。
 だから林檎……これからも宜しくね。

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■名前:皇白雪(すめらぎしらゆき)

■年齢:16~
■設定:

林檎のオリジナルの本体。

医者の両親を持ち、特殊な血液型で生まれて来た。両親の愛が重く歪んでいた事、クローン技術があった事、それが彼女の不幸だった。

自分の身代わりがいるという事実を受け止め切れなかった。

常識的で少々気弱な性格。

犯罪者の娘という烙印をもつことになり、自分の罪も認めている。

それが怖くて人目が怖くて暫くじいやの息子夫婦の元で引きこもってお世話になっていた。

両親の負の遺産の相談をしに時雨さんに会いに行ってからは少しは動き出すようになった。

さよならトリップ号に興味を持って旅費を稼ぎに出るようなったら仕事に生きがいを見つけるようなっていった。

林檎には最終的に謝って自分から会いに行けるようなった。

最終的に多少前向きに生きれるようなり両親の元にいる時より生き生きするようなったとか。

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